マレー

03/19

判子を取りに両親の寝室へ入ると、真昼間からセックス中だった。 トイレの個室を開けたら、見知らぬオッサンがきばってた。 ファミレスのバイト中、冷凍室を開けると、中年の新入りさんが隠れてパンをかじっている。 授業をサボって校舎の影へタバコを吸いに…

03/18

年寄りは死にやすいのが道理とはいえ、祖父母3人が次々と去り、今では死の淵から3回復活した不死鳥、クスリ屋を営むババアだけが生存している。 誰が残るか、勝負は下駄を履くまで分からない。 「あのクスリ屋には仙豆がある」と孫のあいだでは噂された。 …

03/17

下半身の一部に特化していない、普通のマッサージにも毎週通っている。 パンツ一丁で台の上にマナ板状に乗せられ、男に体を預ける。 ギリギリのところを攻めるがゆえ、玉に手が触れるのもご愛嬌。 ときに悲鳴をあげるほど力強い、硬派なマッサージだ。 大き…

03/17

下半身の一部に特化していない、普通のマッサージにも毎週通っている。 パンツ一丁で台の上にマナ板状に乗せられ、男に体を預ける。 ギリギリのところを攻めるがゆえ、玉に手が触れるのもご愛嬌。 ときに悲鳴をあげるほど力強い、硬派なマッサージだ。 大き…

03/14 会社のレポート丸写し

仕事関連のファイルを整理していたら、毎週書かされていたレポートを見つけました。 かなりナメて書いていたのですが、最も嫌々書いた分を掲載します。 日本にいたときのもので、自分の名前以外は修正していません。 ******** (Group1) WEEK…

03/13

テレクラに行ってみたい。 15年前の抱いた夢をまだ叶えていないことに気づき、すぐさま付き添ってくれる人を探した。 1秒で見つけた。 隣のデスクにたたずんでいる手下の佐藤君を1位指名したところ、むしろ逆指名してくれた。 小6でオナニーのペースで成…

03/08

「ユウコの持ってる白のワンピースと絶対似合うって!」 仲の良い二人の会話に、店員が口を挟みながら他の選択肢を勧める。 女にだけ許されたこの光景は、ドラマのシーンとして成り立つし、実際にテレビで映ることだと思う。 洋服を買う女の子は、とても絵に…

03/07

弟子の佐藤君が、「大丈夫ですか?」と注意を促した。 僕は3っつ年上なので、「平気だっつーの。 俺をなめんな」と先輩面してしまいましたが、大人になるということは、年下の同性の言葉を素直に受け止められることなのだと、後々に気づきました。 会社のト…

03/05

目を合わせないで、距離を開けて通り抜ければ、ネコちゃん達は逃げません。 寝転がったまま、僕が横断歩道を渡るのを眺めます。 階段を照らす街灯と、5匹のネコちゃんは、いつもゆったりしているのですが、撫でようとして近寄ると逃げてしまいます。 逃げて…

03/03/03

人間に本気で刃向かう生き物って、意外に多い。 都会に住んでいる人間には無縁の話だ。 強いて言えば、犬や猫だと思うが、『食ってやろう』レベルまで戦闘意識を高めることは早々ない。 僕が10代のころ、飼い犬が何度か本気の勝負を挑んできたが、ことごとく…

03/03

人間に本気で刃向かう生き物って、意外に多い。 都会に住んでいる人間には無縁の話だ。 強いて言えば、犬や猫だと思うが、『食ってやろう』レベルまで戦闘意識を高めることは早々ない。 僕が10代のころ、飼い犬が何度か本気の勝負を挑んできたが、ことごとく…

02/26

とある人に、会社でローラー靴を履いてるのはネタだろうと言われた。 だったら、今、この机の下に隠してある靴は一体なんだというんだ。 こんな日に限って会社に置きっぱなしにしておくなんて。 今日は久しぶりにスーツにネクタイです。 日本からとても偉い…

02/23

以前、佐藤君を連れて打ちっぱなしへ行った。 仕事上そういう関係だから仕方ないのかもしれないが、一々報告してくるのがウザったい。 やれ100ヤードの看板に当てましただの、打ちそこなってゴロゴロボールになっただの、どうすれば遠くまで飛びますか?…

02/21

背の小さい子もいい。 佐藤君に運転させてエデンガーデン(風俗)へ行き、僕は背の低い子で大当たり、彼が不発だったという話はやめて、佐藤君初ドライブで事故った話。 エデンガーデンへの曲がり角の手前、車線変更中ぶつけました。 まったく、なんのために…

02/20

ひさびさゴルフしに行った。 ミツオちゃんが「勝負だ!中村君!」と言うから、わざわざ大切な時間を切り裂いてシンガポールまで行ってやった。 ゴルフとはボールを棒でぶったたく紳士のスポーツだが、ミツオちゃんは紳士じゃないし、僕はどちらかというと好…

02/17

「さすがっすねー、中村さん。 僕、まだ決まんないっすよー」 教え子である佐藤君の前では、いいかっこしてしまう。 「佐藤君。 もう雰囲気で決めちゃえよ。」 僕は、束の中から3枚抜き取り、横によけておいた。 「はい、俺こっちは全部チェックしたから」 …

02/11

僕は、気持ちを大切にする人間さ。 気持ちというより、心意気だろうな。 だから形式にはこだわらないんだ。 形あるものなんて、いつか壊れるだろ。 それでも、人間ってやつは何でも形にしたがる。 見えるものしか信用できない愚かな動物なんだ。 たまたま視…

02/07

出社前に、鏡に映る自分を見つめた。 シャツとパンツの組み合わせは、特に問題がない。 ただ、黒のパンツとローラーの入った靴が、何歩譲っても譲りきれないので、仕方なく普通の革靴を履いて出社することにした。 身近にいた両親のありがたさを、一人暮らし…

02/06

手下の佐藤君と一緒に新規開拓した風俗で、二人とも大ヒット。 というか場外ホームランだったわけです。 風俗に関して、佐藤様のほうが大先輩なのですが、店内で見た他の女の子も可愛い子ばっかと、大絶賛。 『もう止められない』 毎週通うから一緒に付き合…

02/04

海外だからハメが外せる。 そんな恥ずべき日本人になりつつある僕は、今日もカカトにローラーのついた靴で会社の廊下を滑っていた。 ホテルのロビーも、滑空中の飛行機のごとく車輪をうならせて滑り、ついに年下のオトナの人に怒られた。 何のために、10代…

02/03 手下の佐藤君、マレーシア到着前夜

弟子である佐藤君に電話をした。 部屋に流れる音楽が彼にも聞こえていたようで、 「なんすか、なんで、マレーでサザンなんですか?」 「一人桑田モノマネ大会。 かれこれ30曲目。 なにか、文句ある?」 「いや、とくに。 たのしそっすね。 一人なのに。」 …

マレーシアと関係ないです。

『J−POPを語る』 第一回 モンゴル800 ぶっちゃけ、佐藤君(手下)が歌うモンゴル800しか聞いたことありませんが、僕が感じたモンパチを語ってみたいと、キーボードを打つことに致しました。 そもそもモンパチというのは、ザンクやゴンニの派生系に…

01/30 一時帰国中

日本とはカレギュウを食べられる、世界で唯一の国家である。 天皇は国の象徴であり、カレギュウは愛国心を一枚の皿で顕したハーモニーをいう。 日本に滞在する意義とは、何杯のカレギュウを食べるかにあり、滞在期間や出社日数は全くもって意味を成さない。 …

01/27 一時帰国中

確かにそのオウムは利口さ。 ただ、しゃべる内容がクソ生意気だ。勘にさわることばかり言いやがる。 「てめー、最近太ってきたな。」 なんて、まだかわいいもんさ。 彼女が泊まったその明け方、「おまえ、あれじゃ女は満足しないだろ。」と、キッチンにまで…

01/26 一時帰国中

漫画喫茶で号泣してるやつがいた。 背の高い男で、年はいくつくらいだろうか? 20代のようだが、学生には見えない。 首を下に曲げ、深くうつむき、顔を懸命に隠そうとしているが泣いているのは明らか。 机の上にはコーヒーが2カップ、それと吸殻だらけの…

01/23 二度目の一時帰国中

『真冬のミニスカートは、夏よりも眩しく映える』 揺られる座席から、目の前に立つ女子高生を観察し、新しい格言を作った。 声にならない言葉で何度か暗唱するうちに、真冬でもミニな女性に感謝の気持ちが芽生えた。 雪をかぶる富士山と並び、冬の日本の風景…

2003/01/17

『オナニーの中村』 女友達すら見てるページで、この切り出し。 その勇気を称えて、バックボタンを押さずにお付き合い頂けないでしょうか? 原稿用紙1枚程度の文なので、さらっと読み流してくださいな。 さて、『オナニーの中村』と聞いて、『中村と言えば…

01/14

毎朝8時40分に便意を感じる生活に、一片の幸せを感じた。 決まった時間に、出るものが出る。 そんな、なんでもないようなことが幸せだったと思う。 3食、ほとんど決まった時間に食べているおかげで、毎朝うんこが一つ、8時40分前後にお生まれになられ…

01/13

「アシモがやってくるんだ。」 オフィスの地階にある売店のオッサンが言った。 近所に来るんだったら、見に行こうかと思ったが遠くの街の話だった。 藤川さんが、「でも、あれ、レンタルできるんだよ。借りれば?」と、返すと、 「新聞で見たよ。めちゃくち…

01/09

藤川さんは、35は圏内だと言った。 僕は、それは厳しいかもしれないと思った。 彼が、2002年にして今世紀最大級のハズレを、風俗で引いた帰り道だった。 「35だぜ。寝ボケてんとき、『お母さん』って呼んじゃいそうじゃん。」 「まあ、でもさ最近の…