01/14

毎朝8時40分に便意を感じる生活に、一片の幸せを感じた。
決まった時間に、出るものが出る。 
そんな、なんでもないようなことが幸せだったと思う。 
3食、ほとんど決まった時間に食べているおかげで、毎朝うんこが一つ、8時40分前後にお生まれになられ、静かに水面下へ沈んでいった。  
8時40分というのは、藤川さんと朝食を食べ、部屋に戻る時間。 ごくたまに、朝食前にイク場合もあった。その30分のズレでさえ、失格の烙印を押してから放流してやりたいくらい、気分を損ねる。
とある朝、僕のブレックファーストエキスプレスうんこは到着しなかった。アレがこないのである。便意が。
結局その日、うんこの姿を見ることはなく、翌朝もこなかった。 藤川さんに相談したが、「知らねーョ」みたいなことを言われ、人間、誰しも自分のことで精一杯なんだと、利己的な彼を心で責めた。そして許してやった。
53時間ぶりにうんこを流した昼下がり、一抹の安堵を憶えた。
その晩、2発目をぶっぱなしたとき、奇跡を予感した。 
そして今朝、実に5日ぶりに、8時40分の定刻便に乗り、うんこは着水し、清らかなせせらぎに身を任せたのである。 
 
ここに、中村拓雄の完全復活を宣言する。
くじごじでは1月14日に私の復活を記念し、毎年その日のうんこについて記す日として定めました。