01/23 二度目の一時帰国中

『真冬のミニスカートは、夏よりも眩しく映える』
揺られる座席から、目の前に立つ女子高生を観察し、新しい格言を作った。 声にならない言葉で何度か暗唱するうちに、真冬でもミニな女性に感謝の気持ちが芽生えた。 雪をかぶる富士山と並び、冬の日本の風景として『ミニの冬』は世界的に認知されても良い。 日本に帰ってきたことを、僕はミニで実感したのだ。 
33度の熱帯から氷点下寸前の朝を迎え、熱を出してしまった。体は正直だ。今に始まったことじゃないが、僕の体はいつでも正直だ。 どんなときも、どんなときも僕が僕らしくあるように。 (除あさだち)
午後出社することを会社に伝え、体をいたわるように温かい紅茶を煎れ、また少し横になった。
プリペイド携帯を買うつもりだったため、12時には会社の最寄駅に立っていた。 店員さんは眩しくなかった。携帯を受け取ると足早にショップを離れ、薬局へ向かう。 マスクを買い、やはり長居せずに出社した。
自分の椅子に座り、パソコンに電源を入れ、我慢できず机にうなだれた。 
話し掛ける人間にできるだけ小さな声で返答し、自然と口数も少なくなる。 出席した会議も、メインで話さなければいけないのに、「今日は、もう止めよう」と偉い人が言うくらい辛そうだった。
退社し、古くからの友人達と待ち合わせをし、積もる話で大盛り上がり。今年一番の飲みっぷりで騒いだ。 
今年最初の仮病は、うまくいった。 
36度の熱を2度上げる演技力で、2003年も乗り切りたい。 
僕の正直な体は、1時間の時差をきっちりボケていた。