03/24

生まれたところや皮膚や目の色で、僕達の給料が高いことくらいは分かるらしい。 インドネシアはここよりも物価が低いので、ふっかけてくる奴が多い。 
4,5年アメリカにいた僕と藤川さんは比較的外人を甘やかさない方なので、乗る前にタクシー料金を聞き、狂った金額を言った瞬間次の運転手と交渉する。 1750円と言ったタクシーのドアを蹴って閉め、1050円でOKと言った男を選んだ。 1050円が適正価格かも怪しい。 ホテルで働いている男の日給は280円だった。 
女と来るべきファンタスティックなホテルに、またしても男3人。 前回、男3人平均年齢28歳のバナナボートが水面を駆けたのは記憶に新しい。 思い出したくもない。 もしも願いが適うなら、吐息を白い女子大生に変えるだろう。 
他二人は、岩場に潜む小魚を捕まえてペットボトルに入れて喜んでいた。 僕は海で育った男の子なので、そんな非効率的な遊びは中学で卒業している。 一人、砂浜でカニの巣穴を掘って自分なりのリゾートを楽しんだ。 プライベートビーチで、それこそプライベートな時間を過ごした。 
一時間後、潮が満ちてくると、僕はボートに乗せられ二人のインドネシア人と沖へ向っていた。 
長くなるから、つづきはまた明日。