黄色

今年一番暑い日曜、黄色いシャツを着た人たちが駅前を固めていた。 暑い時期に黄色いシャツで連想するのは、24時間テレビ関係者かブラジル代表だが、残念なことに目の前にいたのは前者だった。 テレビを見ていたのでポケットの100円玉を募金した。
「愛は地球を救う」の文字が募金箱に。 愛に飢えた男がキャバ嬢に貢ぐ方程式に代入すると、キャバ嬢のサービスに相当するものが山田花子の苦しい表情だったり、その他映像の数々だったりするわけだ。 
大方の日本人が同じスタンスで24時間を過ごすよう、チャンネル消去法の結果で見始め、そのときのプログラム次第では小一時間飲み込まれる。 
詳しい内容を全て省くが、とある『24時間的』理由で女子体操選手「コマネチ」が20年ぶりに人前で演技を披露しました。 妖精に例えられた演技と愛くるしい表情は、大人な女性を通り越し、エロ小説から飛び出したようなマダムのよう。 女子体操選手特有の小柄で細いラインというより、峰不二子のそれに近かった。
その巨乳の何割か、もしくはほとんど全て、が、シリコンのような気がしてしまい、最後まで彼女(のシリコン)を見つめ続けた結果、100円をあの箱に入れた。 自分でもどんな愛なんだか見当も付かないが、結果的に地球を救った日曜日だった。