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通勤時間が３時間半縮んだおかげで、毎日が暇になってきた。　確かに、最初のうちは珍しいものに一々反応しては喜んだもので、今となっては、なんだか街は臭いし、夕方に街頭スピーカーから流れる悲しい声色のお経も耳障りだし、頭巾もターバンも飽きてきた。暇つぶしように持ってきたファミコンソフトコンプリート集も飽きてる。
飽きるというか、このご時世、ファミコンにはまるのはかなり厳しいことに今更ながら痛感した。
あまりにも暇なので日本に帰ったときのことを考え、メル友で女の子と仲良くなっておくことにしました。　
友人であるところの晋作という男が、去年に引き続き今年の夏もメル友と出会うという偉業を成し遂げました。『普通ではない恋愛』のエキスパート、晋作氏の背中を追うがごとく僕も続きたいと思います。因みに去年は出会い系サイトからのメル友ではなく、夏に二人でお酒を飲んで思いついた遊びからスタートしました。
僕の携帯からフリーな女の子のメールアドレスを彼に教え、間違えメールを装い一通目を送ります。一通目の文は僕が考えました。　さて、ある程度メール交換したところで、共通の知人である僕の名前を出し、「知ってる知ってる。」みたいな感じで、僕セットアップのもと出会いに発展したわけですが。　ただ、誤算があり、僕の他の友達が彼女のハートをミスって射抜いてしまったり、晋作が軽く狂ってみたり別件で裁判沙汰だったり色々大変でしたので、カラクリを教えることが最後まで出来なかったのです。　“ドッキリ大成功”のプラカードを見せるタイミングを皆が見失い、１年以上経った今でも女の子はドッキリ中です。関わった人間の間では、このドッキリは永久に冷凍庫に保管することで、合意しております。　あなたが送る間違いメールの宛先はn9ji5ji@lycos.jpです。